私のお産エピソード(助産院)
破水スタートのお産
私のお産は破水から始まりました。
正期産に入って4日後。37週4日
その日は、特別な日だったのです。
私の母は歌が好きでよくライブをするのですが、その日は特別で、私の旦那さんがギターを弾いてくれたのでした。また、その当日の朝、仲の良い友達から、今日都合が良ければ会おうよとお誘いがあったのです。なので、そのライブがある近くでご飯を食べに行くことに。思いっ切り肉食べよう!きっと、出産前最後だろうねーなんて言って約束したのでした。
遠出だったけどライブに向かった(リハーサルから付き合った)。ライブ中、母が、もうすぐ娘に子供が生まれると話して、周りの方々に、たのしみですね~!どっちなんですか?など、声をかけてくれてとても楽しい時間を過ごした。
そしてライブ後、旦那さんは仕事仲間とミーティングがあったので、そそくさと数駅先へ向かった。
私は、その友達との待ち合わせをし、ハンバーガーを堪能。
後から考えると、妊娠してから肉はあまり食べなかったのに、何故かあの時は思いっきり肉が食べたかった!
ネットで読んだことがあるのだけど、肉を食べるとお産が始まるというジンクスがあるらしい!理由はわからないけど、お産で相当なエネルギーを消費するため+陣痛中はあまり食べられないので、ガッツリ食べたくなるらしい、という説も。
これはかなり納得。動物の体は上手いことできてるんだな~。
話は戻って、もぐもぐハンバーガーを頬張りながら、友達とのおしゃべりを楽しんでいたら、結構遅くなってしまったので、そろそろ行こうかーなんてトイレに行ったのです。
便座に座った瞬間、ボンっ!!!とお腹がなりました。
え!?え!?今のおなら?赤ちゃん?と一瞬の内にこの二択が頭をぐるぐる行ったり来たり。。。そして、おしっこも殆ど出ず。あれ~?なんか不思議。
じゃ、立ってみてなんか出るのかな?と思い、立ってみると、、、
特に何もなし。
やっぱ、おならが動いたのか~(笑) なんだなんだ~。って30秒後には何事も無かったように、トイレを後にしたのでした。
席に戻って、おしゃべり再開(笑)。既に、夜10:30をまわっていたのに。呑気な妊婦だとこ。っていうか、危ないから遅くなる前に帰りなさいよ。と突っ込みたくなるが。。。
又20分程しゃべって、もう帰ろう!ってなって、レジに向かい、まさにお金を出してる最中に、
ジョボジョボジョボ。。。。
見た目はだいぶ冷静にお会計をしてる。が、
え!?え!?おもらし。。。(バクバク)
さっき、おしっこ出なかったから。。。今おもらし。。。??
はっ!! これはもしや。。。破水じゃ。。。!
一緒に居た友達に、〇〇ちゃん。私、破水したかも。じゃ無かったら、お漏らししたかも(テヘペロ)。
友達の顔が青ざめる。
ナプキンを持っていなかった為、夜用のナプキンを買ってきてもらえるよう頼んで、私は再びトイレへ!
うわー!ビショビショだwww
これはおしっこじゃ無さそうだ。破水だ!!!と確信!
トイレを出て、友達からナプキンを受け取り、再びトイレへ。
出てすぐに、旦那さんに電話した。
「破水した。」
旦那さんは、電話がなった瞬間に感づいたらしく、「わかった。すぐに行く!」
電話してる間に〇〇ちゃんは、友達が破水して旦那さんがすぐ迎えに来るから待たせてもらえないかとお願いしてくれた。店員さんは快く対応してくれた。必要なものがあればなんでも言ってくださいね、と。本当に感謝!
とりあえず、助産院に連絡してどうしたら良いか指示を仰いだ。
もちろんすぐには絶対産まれないし電車で来てもいいけど、心配ならタクシーで向かって、とのことでした。
流石に電車に乗る勇気はなく、タクシーで向かうので、と大体の到着時間を告げて電話を切った。
その後、母とも電話で話した。母に破水したと伝えたところ、「あら!じゃ、おばあちゃんと同じ誕生日になるね!」
そうなんです。破水したのは4月24日の22時半頃。順調にいけば、次の日に生まれることはほぼ確定だったのです。
妊娠前、つわりや陣痛の痛みに恐怖を感じていた自分には想像が付かないくらい、私は冷静だった。とにかく赤ちゃんのタイミングに身を委ねようという気持ちでいた。
きっと、妊娠中無意識の内に母性本能が着々と備わってきていたのでしょう。恐怖は全く感じていませんでした。ただただ起こったことに1つずつ対処していこうという気持ちでした。
旦那さんが到着するまで約30分位だっただろうか。友達と、いよいよだね。とか、さっきのタイミングで帰らなくてよかったね。きっと赤ちゃんが教えてくれてたんだね。なんて話して過ごした。〇〇ちゃんと一緒に居る時で良かったなーと心から思った。
旦那さんが到着し、店員さんにお礼を言ってすぐにタクシーを捕まえました。一緒に居たお友達とはここでお別れ。
頑張ってね!と強く抱きしめてくれた。パワーを分けてもらえたようで嬉しかった。
タクシーに乗り込み、元気にしばしのお別れができました。
この時点では、陣痛は全く無かったけど、少しずつ羊水が出てきている感じはしたので、運転手さんに事情を説明した。
「実は、破水してしまい助産院に向かうところなのですが、もしかしたら座席を汚してしまうかもしれません。」と、告げると、
「そうなんですね!汚れるのは全く構いませんが、トランクに破水シートがあるから敷きましょう!とりあえず、安全な場所で停車しますね。」と、またも快く対応してくださいました。
妊婦さんが乗車するのを嫌がる運転手もいる。とか、断られる場合もある。という話を聞いたことがあったから心配していたのだけど、運良く優しい方に当たりホッとした。
助産院に向かう道中、運転手さんが、本当に稀なことなんですけど、別のものが運転していたタクシーで出産された人がいたんですよ~。なんてエピソードを話してくれた。
そんなドラマみたいなこともあるのか~!
さて、約1時間ほど経った頃、助産院に到着(どんだけ遠出してんだ 笑)。既に日を跨いでいた。
直ぐに診察台に寝転がり、診察開始。ナプキンについた羊水をチェック。
綺麗な羊水で全く問題なし。子宮口も開いてきていて順調!とのこと。
夕飯はしっかり食べたか、何を食べたかも聞かれた。破水から始まると赤ちゃんの感染症を予防するため、抗生物質を飲まされる。(この時に1錠。朝方に1錠。朝入院する時に1錠で全3回。)
さあ、これからどうしようかという話だが、陣痛も始まってないしお産はまだまだ先だから一度帰るよう指示があった。
まだ陣痛が始まってないし、この感じだと、朝8時目指して来てもらおうかな~。その間に、お弁当の準備とか入院の準備をしてね。何かあったら連絡してね!とのことでした。
旦那さんがタクシーを手配して、一旦家へむかう。
この時の運転手さんがとても方向音痴&人の話を聞かないので随分時間がかかった^^;。相当遠回りした挙句、最後の最後でメーターが上がってから止めるという何とも親切な方だこと^^;これが今日じゃなければクレームするところだったけど、ネガティブな感情をなるべく排除したかったので、心の中で、”二度とこの人に当たりませんように” とだけ願ってタクシーを降りた。
さて、動くたびにジョボジョボと羊水が出てくるので、動く前に動線を考えてから最短の距離を出して、俊敏に動くことを繰り返す。
旦那さんは着々とお弁当の準備にとりかかっていた。
そして、「なるべくゆっくりしてなさいね。なにかあったら言ってね。」
この二言は、妊娠中ずーっと私にかけてくれた言葉。本当に思いやりがある人なのです。
よわーい陣痛が始まった頃、ものすごくもよおした。すごくう◯ちがしたい><
トイレに行って気張ったら羊水全部出ちゃうの!? だ、大丈夫?生まれる??とか心配したけど、今そこにいて出ようとしているものは、どうにもこうにも止められない(笑)。思い切ってトイレへ。
はーすっきり!本当に人間の体はよく出来てるな~。またまた感心したのでした。
そしてそして、やっと準備が落ち着いた午前2時頃。仲の良い友達夫婦(〇〇ちゃんとも共通の友達)から電話があった。私はソファで横になりながら、さっきの破水エピソードを話していた。
なんかすごい落ち着いてるね!とびっくりされた。
一通り話した頃、陣痛が次の段階へ進んだので、旦那さんにバトンタッチ。
電話を切った頃から、陣痛メモを取り始めた。
それがコチラです↓
だんだん余裕が無くなってきているというのは、字の汚さでお分かりいただけるかと(笑)。最後なんて旦那さんの字になってるし。
陣痛の間隔が短くなって不安になり、4時-5時にかけて入院する時間を相談したりしました。順調に進んでるから、1時間早めて、7時目指して。ということになりました。
6時頃、旦那さんがタクシーを捕まえに外へ。
なかなか戻ってきませんでした。
待っている間、だいぶ陣痛は強くなっていて呼吸は深く大きくしていました。
以下、あとで聞いた話です。
外に出てもタクシーは通らず、何軒も電話してみたが、どこもこの時間はやっておらず。。。最後の最後にかけたタクシー会社でやっと繋がり、すぐに来てくれたのでした!
いよいよ出発。
タクシーに乗り込むと、苦しそうにする私の顔を見て、具合が悪いのですか?と聞かれたので、実は陣痛で助産院に向かうところなんですと告げました。
運転手さんは、安全運転で行きますから頑張って!と言ってくださいました。
夜中に助産院から乗ったタクシー運転手とは打って変わって、とても親切な方でした。
さてさて、助産院に着くやいなや、診察台へ。
おー!順調順調!良かったね~!
さあ、部屋に移動しよう!
初めて二階へ上がり、いよいよこれから数日間お世話になる部屋へ。
そこは、和室の 6畳間で、布団が敷かれていました。
もう何も考える余裕は無かったけど、心のなかで、よろしくお願いしますと言って、倒れこむように横になりました。
院長がいらして、
お父さん、これから長丁場だよ~。とりあえず、今のうちに寝ときなさい!
ということで、夫婦仲良く並んで横になりました(笑)。
助産師さんに囲まれホッとしたのか、旦那さんは速攻夢の中へ。
私は休む暇もなく、深呼吸を繰り返すのでした。
家で待機してる間、旦那さんが作ってくれたおにぎりを一つ食べましたが、正直食欲はあまりありませんでした。気持ちが高ぶったり、緊張していたせいだと思います。
ここからはとにかく、段々陣痛の間隔が短くそして強くなっていくのを感じながら気持ちを落ち着かせていました。それと同時に、夜通し眠れていないので、陣痛と陣痛の合間に眠気が襲ってくるのでした。
そのせいか、記憶が飛んでるような。。。?
助産師さんが頻繁に赤ちゃんの心拍を測ったり、腰のマッサージをしたりしてくれたり、掌でおしりをグッと押し上げてくれていた(これが実際、一番痛みが和らいだのを覚えています)と思います。
時折、旦那さんに今何時?って聞いてたような。。。とにかくあっという間に過ぎていった感じ。
ある時、院長さんに、よし!トイレで頑張ろう!行くよ!っと言われ、だいぶガニ股でドスコイな姿で自力でトイレへ。なんでも、トイレに座った体勢はいきみやすくて良いそう。背が低くてかかとが下につかないので、タウンページやらありったけの分厚い本を足の下に敷いて踏ん張れるようにしてくれました(笑)。そして、すぐに力がでるもの食べなさいと10秒チャージ的なものを詰め込みました(二人目の時はもっとちゃんとしたもの用意しとこうと決心 笑)。
確かに、トイレは気合が入った気がします。それまで陣痛が治ってはウトウトしてたので、目が覚めた!もう私は必死に、『おいで〜!!』って声に出してました。
しばらくすると、あと2回くらいで出てくると思うから、次の陣痛が治ったら部屋に戻ろうとの合図。ドキドキ。。。そして陣痛が治ったら、またさらにドスコイなガニ股スタイルで自分の部屋へ。
最後のラストスパートは、好きなようにとのことでしたが、そんなこと考える余裕もなく次の陣痛が(笑)。
旦那さんが向うむきで座り、私は後ろから覆いかぶさるようなスタイルでした。
そして2回目。。。力を振り絞って静かに息むと。。。。
ドゥルルルルルルルン!!!!!
(お腹が大きな波を打ちながら。。。)
生まれたよ〜!!
助産師さん → はい!旦那さん、時計読んで!
旦那さん → 『16時13分』
助産師さん → はい、16時13分生まれました〜!!
その間、私はすぐに仰向けに横になったと思います。そして、ホッとして涙が出たのを覚えています。
そして、旦那さんがへその緒を切ったりしているのを見ていました。
赤ちゃんはその後、綺麗にしてもらい戻ってきて、やっと抱っこ出来ました。
その姿を見て、とっても不思議な気持ちでした。私から生まれてきたんだ。もう可愛くて仕方がなかった。何もかも小さいのに、ちゃんと一つ一つが形になっていて。。。あたり前なんだけど。爪もキレーイに揃ってて。。。ジーと私の顔を見たり。
そして、片付けが済んだら助産師さん達は撤退。そこからすぐに家族3人水入らずの時間がスタートしました。
産後に出てきたおにぎりの美味しかったこと!でも、興奮気味であまり食べられず一つ旦那さんにあげたかも。その後朝まで何もなかったから、ちゃんと食べたらよかったと後悔(笑)
まだまだ書きたいことはあるけれど、とりあえずこのような流れでした。
お産を終えて。。。
最高の幸せなお産だった。
助産院で本当によかった。
次も絶対助産院がいい。産後のケアが手厚いし、手取り足取りなんでも教えてくれる。
ご飯が最高に美味しかった。生まれ変わったら助産師さんになりたいと思ったくらい尊敬するお仕事だと思った。
二人目は、自宅出産をしたいと思い始めた。
もっともっとリラックスして深呼吸が出来たら、更にお産んは穏やかになると思った。
切れなかったけど、もっと会陰マッサージをきちんとしようと思った。(←とても良いやり方教わった)
妊娠中の冷えは思った以上に気をつけないといけない。根本から、冷えとりには取り組むべき。
ビタミンKを母乳を飲む前、つまりお母さんのおっぱいよりも何よりも前に口にするのは避けたいと思った。ビタミンKについてもっと話し合える助産院を探してみよう。
以上、私のお産について書いて見ました。思い出したことがあったら、細かく追記していきます。
くろじ